地元の工業高校に入った小野さんは、山岳部に所属していました。天候の変化について学び、体力作りに全力で取り組んだ結果、インターハイに出場出来ました。学業では旋盤の機械を使って歯車やネジを作っていて、手先も器用な方でした。卒業後は手先が器用なことや工業高校だったことから、地元で物作りの仕事に携わりたいと思い、現在の会社に入社しました。

 

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Q.どのような仕事をしていますか?

2020年に新しくつくられたグランドセイコースタジオ雫石で、高級機械式時計の組立作業を行っています。作業内容は、ケースに入れる前のムーブメント(機械体)の状態まで、殆ど全ての工程を一通り組立てています。時計の種類によって組み方が違う為、それぞれの組み方を頭に入れ、傷一つ付かないよう、こまめに道具のメンテナンスをし、丁寧に組み立てています。今は後輩を指導する立場になり、自分が苦労した事も教えて早く成長できるような教え方を心がけています。

 

Q.現在の会社に入社したきっかけを教えてください。

工業高校で培った手先の器用さを活かし、地元で働きたいと思っていた時、セイコーのホームページを目にしました。そこで、グランドセイコーの匠の物作りの姿勢や日本唯一のマニュファクチュールという、自社一貫製造で時計を作っているところに魅力を感じ、企業見学に行きました。そこで感じた会社の内部の綺麗さや自然の豊かさ、そして実際に工房で見た匠の物作りへの真剣な姿勢に惹かれ、自分もこの場所で匠のようになりたいと思い、入社しました。

 

Q.実際に入社して感じていることを教えてください。

自然が豊かであり、自然を良い状態で保持しているところや、社員同士が仲良く、職場の雰囲気も良いことに感心しました。休憩時間等で社員同士が気軽に話し合っている場面や、プライベートで趣味が同じ人同士や同期、同じ職場の人と遊ぶ等、会社内外で親しく付き合えるのは本当に凄いと思います。その為か、職場の雰囲気も良く、休暇も取りやすいことも良いところの一つです。仕事をしていて感じることは、皆が物作りに真面目に取り組んでいることです。高品質にこだわり、お客様に喜んで頂く為の、物作りへの真剣さが強く感じられます。

 

Q.これまでの仕事で印象に残っていることを教えてください。

2年前までは今の組立て工房ではなく、技能育成塾という職場に所属し、技能五輪大会の時計部門に出場した経験があります。先輩が金賞を取っていて、自分も金賞を目指していたのですが、銅賞になってしまい、とても悔しい思いをしました。今の職場では、職場長に分からない事を聞くと必ず資料を見せて下さり、どんな事もしっかり教えてくれる姿や、匠の、諦めずにこだわりや熱意をもって日々作業に取り組む姿がとても印象的で尊敬しています。

 

Q.これからの目標を教えてください。

匠や先輩方のように、頼られる人になりたいです。その為に、いわて機械時計士1級の合格を近い目標とし、次の級のIWマイスター合格を将来的な目標として頑張ります。職場長のように、質問された時に詳しく丁寧に答えられるよう、知識や技術も身に付けていきたいです。作業面では、1ロット100個を一つ一つ丁寧に作業することを目標にします。ある一つの時計が、自分にとっては沢山あるうちの一つですが、お客様にとっては唯一の時計なので、そのことを常に意識して手を抜かずに作業し、見本となるような、正確さ・早さ・綺麗さも心がけていきたいです。

 

インタビュアー:盛岡セイコー工業株式会社  安ヶ平 結李加

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