盛岡市内の中学校から、盛岡工業高校定時制へ進学。陸上で全国大会に出場するなど、部活動にも打ち込みました。アルバイトも経験しながら社会経験を積み、自分の好きな腕時計を製造している盛岡セイコー工業に入社しました。今では職場の次世代を担う戦力になれるよう日々努力しています。

 

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Q.どのような仕事をしていますか?

部品SA職場で機械式時計の部品組立準備をしています。準備作業とは、次工程の時計組立職場ですぐ組立られるようにすることです。例えば「番車」は、「真」と「歯車」の二部品で出来ています。このような部品を機械と手作業で製作します。私はこの職場で、「てんぷ受」という部品を担当しています。「てんぷ受」は、受本体の他に、7~14個の構成部品があり、それらを機械と手作業で完成させる仕事です。

 

Q.現在の会社に入社したきっかけを教えてください。

高校2年生の頃、企業見学に訪れた際に、部品の製作から組立まで一貫して製造していること、またそれらを職人の方々が一つ一つ手をかけて製作していることにとても感銘を受けました。私は時計が好きなのでこの会社自体は以前から気にかけており、手に職を付けることへの憧れと、両親の勧めもあり、自然とこの会社を志望することになりました。

 

Q.実際に入社して感じていることを教えてください。

私が現在の職場に配属された当初はわからないことだらけでした。元々手先の器用さには自信があったので、作業に慣れるのは早かったですが、仕事を進めていく上で職場の方々とのコミュニケーションに不安がありました。そんな中でも職場の先輩や上司の方々がコミュニケーションをとってくださったおかげで職場の雰囲気に馴染むことが出来ました。今では職場の中で、後輩が出来たり、同期の人と切磋琢磨しながら仕事に打ち込めるいい雰囲気の職場だと感じています。

 

Q.これからの目標を教えてください。

将来的には、職場内の全ての仕事をできるようになることです。先輩社員の方々から技能を伝承し、自分の持つ仕事をもっと幅広くしていきたいです。自分が伝承した技術を後輩へ伝承し、最終的に会社へ貢献していきたいと思っています。また、資格取得にも力を入れていきたいです。近い目標としては、いわて機械時計技能士評価の2級取得、時計修理検定2級の取得を目指して日々実技試験の練習と学科試験の勉強に励んでいます。

 

Q.就活する学生へのアドバイスをお願いします。

学生時代に勉強や、専門的な知識を得るのも大事ですが、アルバイトをして、働くことの大変さやお金の大切さを学ぶことが大事だと思います。また、実際に企業に足を運んでみてその企業の雰囲気を感じたり、本当に自分がやりたいことなのかを考えることが大切です。自分が毎日その仕事をして、日々やりがいや楽しさを感じることができる仕事を選択するべきだと思います。

 

インタビュアー:部品工房 部品加工職場 石井 航大

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盛岡セイコー工業株式会社
〒020-0596 岩手郡雫石町板橋61-1
URL http://www.morioka-seiko.co.jp/