地元(八幡平市)の高校では、執行部で活動し、さらにバレー部の主将も務めていた中村さん。将来の夢について何度も悩みましたが、学校行事などで介護施設を訪れていたことから、“自分で自分の親を介護したい”という思いが強くなりました。高校卒業後は地元を出て盛岡の専門学校に進学。専門学校で2年間介護について勉強した後、現在の職場である社会福祉法人やよい福祉会に入職しました。

 

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Q.どのような仕事をしていますか?

「コアトレース厨川」という特別養護老人ホームで、入居者様の食事介助、入浴介助、排泄介助、実習生への指導、新人への指導などをしています。「ユニットケア」の考え方を元に入居者様一人ひとりの想いにそったケアができるよう心掛けています。例えば、食事の時間をずらすなど、応えられる要望に関しては、なるべく応えてあげたいという思いでケアをしています。

 

Q.入社したきっかけを教えてください。

学生時代の施設実習や就職活動でさまざまな施設に見学に行き、今の職場には専門学校時代にボランティアで訪問しました。その時、職員の方から「ここでバイトしない?」と誘われて、アルバイトを始めたきっかけです。職員からここはどういう施設か、ユニットケアなどについて教えていただき、話の中から職員の熱い思いを感じましたね。多くの入居者様に関わることができることにも魅力を感じ、ぜひここで働きたいと思ったんです。

 

Q.入社して感じていることを教えてください。

後輩の話を真剣に聞いてくださる上司や先輩が多いため、自分の意見を出しやすい環境ですし、それが私にとってもいい環境だと感じています。とにかく話しやすい人が近くにいることが大きいですね。私はせかせかしている部分があるのでユニットケアは合わないと思っていましたが、入居者様と家族のようにゆっくり時間を過ごす中で、新たな視点としてできることの発見や、自分自身の成長に繋がっていると感じています。

 

Q.印象に残っている事を教えてください。

入職して、普段から口数の少ない入居者様を担当したことがあります。ある日その方がポロッと「お墓参りに行きたい」と言ったんです。その一言がとても嬉しく、「行きたい」という要望を絶対叶えてあげたいと思いました。とにかく連れて行ってあげたいという思いで、どこのお墓なのか、どのような道を通るかなど入念に下調べをして、計画を立てたんです。無事にお墓参りができた時、「来てよかった」と言ってくださったこと、たった一言発した言葉でも叶えられたことがとても嬉しかったです。それは、周りの職員の協力や環境の良さがあったからこそできたことだとも思っています。

 

Q.学生へのアドバイスをお願いします。

2つあります。まず1つ目はとことん企業に足を運ぶことです。紙に書いてある情報が全てではありません。実際に説明を受け、見学することで、新しく興味を持ったり、あまり興味を持てないことが明確になったりすると思います。現場でよりリアルな情報に触れ、自分のやりたいことをはっきりさせることで、志望動機にも深みが出ると思いますよ。2つ目は自己分析をする(傾向を知る)ことです。就職先で長く勤めるためには、自分のモチベーションはどうすると上がるのか、今までのことを振り返り、分析すると良いと思います。意外と知らなかった自分の傾向を知ることができますよ。

 

インタビュアー:介護管理課 斉藤 祐希

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社会福祉法人やよい福祉会 特別養護老人ホーム コアトレース厨川
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