県外の高専で建設分野を学び、卒業後は地元・岩手の大学で知識を深めた榎本さん。学生時代に学んだ建設関係の知識を活かせる仕事をしたいと、現在の職場に入会。田んぼや畑、農道、用排水路等の整備を行う「ほ場整備」のプロフェッショナルを目指して働いています。

 

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Q.どのような仕事をしていますか?

「ほ場整備」の調査計画や工事費積算、他には「ため池ハザードマップ」の作成を担当しています。ほ場整備とは農家の皆さんが働きやすいように田んぼの区画を大きくしたり、農道・用排水路の整備をしたりすることです。ため池ハザードマップとは地震や大雨等によってため池が決壊してしまった場合のシミュレーションを行い、浸水想定区域や避難場所などの情報を表示した地図です。人のため、地域に貢献できるやりがいのある仕事です。

 

Q.実際に入社して感じていることを教えてください。

穏やかな方が多い職場だと思います。特徴は上司が部下をちゃんと見ていることと意見を聞いてくれることです。上司から話しかけてくれることが多く、こちらからも話しかけやすいです。また、先輩が一から指導してくれるので、農業系の分野を学んでこなかった方でも仕事ができるようになります。さらに、研修に参加する機会も多いので、仕事をしながら学ぶことができます。

 

Q.これまでの仕事で印象に残っていることを教えてください。

積算業務です。積算は工事の歩掛(ぶがかり)に基づいて種別に構成する費用を積み上げ、全体の工事費を計算することです。この積算で算出した金額が工事の予定価格となります。少しのミスが相手方への迷惑や利益損失につながり、工事に大きな影響が出てしまいます。大変な仕事ですが同時にやりがいもあります。ある積算業務では先輩にチェックしてもらった際、一か所のミスで400万円ほど変わると言われ、とても驚きました。

 

Q.これからの目標を教えてください。

早く一人前になり、たくさんの仕事を任せてもらえるよう成長していきたいです。そのためにも日々の業務を率先して取り組む他、業務にかかわる専門分野の資格試験にも積極的に挑戦し、知識を深めたいです。

 

Q.就活する学生へのアドバイスをお願いします。

一度は会社に足を運んでみてください。自分の目で見ることでインターネットや会社説明会ではわからない、その会社の雰囲気を知ることができます。特にインターンシップでは自分が行きたい会社の他に、違った業種・会社にも参加してみてください。幅広い業種や会社のインターンシップに参加することで他の選択肢ができますし、自分がなぜその業種・会社に興味を持っているか、どの仕事が向いているのか知ることができます。

 

インタビュアー:岩手県土地改良事業団体連合会  東山 真理子

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