大船渡市出身の東さん。地元の高校を卒業後、工業系技術を学ぶため産業技術短期大学校へ入学し、モノづくりについて2年間学びました。その後、岩手県に恩返しをしたいという思いから、現在の会社に入社し、3年が経過しました。

 

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Q.どのような仕事をしていますか?

NC工作機械のマシンオペレーターです。主に製造しているのは、機械式腕時計の地板体という部品です。地板体という部品に数百種類の部品を組み込んでいくため、地板体は機械式腕時計のベースとなる部品です。そのため精度には特に注意して業務を行っています。また、最近では私が担当している業務を後輩へ指導しています。

 

Q.現在の会社に入社したきっかけを教えてください。

弊社に入社したきっかけは、高校と短大で5年間学んだ事を生かして行きたいことと、東日本大震災で被災し、岩手県から多大なる援助を受けたので、そのご恩を少しでも返して行きたいと考え岩手県内で就職活動していました。高校時代に弊社に工場見学をしていてその際に腕時計作りに興味を引かれ、就職活動中に再び弊社の工場見学に参加し、さらに興味が湧きそこから弊社を調べ自分の力を生かしていけると思い入社しました。

 

Q.実際に入社して感じていることを教えてください。

弊社は腕時計を製造していて精度は世界トップクラスです。その精度を生み出しているのは部品一つ一つの精密さともいえると思います。私が現在している仕事は地板体と呼ばれる部品の製造です。この部品を作る際にはミクロン単位の精度が求められます。学生時代のものづくりでは、そこまでの精密さは求められていませんでしたが、入社してから部品を作る際に求められるレベルが高く感じました。また今ではその他にも業務内容が増え、精度の高さと業務の難易度が上がったと感じています。

 

Q.これからの目標を教えてください。

現在担当している業務の熟練度を高め、業務の第一人者になることが目標です。そのためには、今自分に不足しているところや知識を有識者から指導していただき、周りから担当している業務内容で困った際には頼られるような人材になりたいです。また、後輩などへの指導のレベルを上げたいです。どのような指導内容がその子にあっているか適切に見極め、分かりやすく指導し職場のレベルアップに繋げていきたいです。

 

Q.就活する学生へのアドバイスをお願いします。

就職活動中はたくさんの企業に触れてほしいと思います。視野を広く持ち企業の良い所を探して将来なりたい自分の姿をイメージして様々な就職先への選択肢を増やしてほしいです。また、勉強も大事ですがそのほかのことにも積極的に取り組んでほしいです。色々と経験していくことで今後生かせることが出てくると思います。また、就職して離れてしまう友人達がいると思うので思い出をたくさん作ってほしいです。

 

インタビュアー:吉田 隼人

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