以前はプログラミングに関する仕事をしていた葈澤さん。元々農業に興味があり、盛岡で開催されていた「新農業人フェア」に足を運んでみたところ、社長が企業のプレゼンをしており、話を聞いてみました。そこでは、コンピューターを使ってトマト栽培をしていることを知り、ここでなら前職の知識を生かしながら農業ができると思い、今の会社に転職しました。

 

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Q.どのような仕事をしていますか?

入社1、2年目はパートさんたちと一緒にトマトの収穫や手入れを行っていました。3、4年目では手入れに加え、農薬散布や出荷・納品などお金に関わる仕事もするようになりました。現在では、栽培の計画スケジュールや日々の業務の割り当てなどの管理を中心に行っています。また、前職の知識を生かし、労務システムなども作成しています。

 

Q.これまでの仕事で印象に残っていることを教えてください。

2018-19年作のトマトで反収(一反あたりの収穫量)40.6tをとったことです。盛岡市の夏秋栽培の平均反収は約8tと言われています。弊社では冬の間も栽培する周年栽培を行っているので単純な比較はできませんが、この結果は盛岡では素晴らしいものだと思います。この結果も環境制御技術ならではのものなので、この技術をさらに学んでいけばまだまだ可能性はあると思っています。これからも現場視察などで得た知識を生かして、収量アップを目指していきたいです。

 

Q.これからの目標を教えてください。

今後もできるだけ多く採る、良い条件で売る、より簡単に栽培する方法を見つけるなどの利益の追求をしていきたいです。農業はほかの業種に比べ、低所得に見られがちです。そのため、他産業並みの所得になるようにしていき、農業をやる人を増やしていきたいです。また、新規でトマト栽培をする人たちに栽培データを共有し、地域全体の収穫量を増やしていき、この地域をトマトの一大産地にしていきたいです。

 

Q.就活する学生へのアドバイスをお願いします。

就職するにあたって意識してほしいのは、利益を出していかなければならないということです。それを意識していくには自分が楽しいと思える会社でないと難しいと思います。インターンシップなどでその企業の雰囲気などを実際に体験し、自分に合っているなと思えるような企業を探してみてください。また、どんな職種でも大事なのはお客様だと思っています。お客様が喜んでくれるにはどうすればいいかを考えながら、仕事に取り組んでいってほしいと思います。

 

Q.盛岡のいいところを教えてください。

盛岡市は、岩手県の県庁所在地ということもあり、人も多く流通などが発達しています。そのため、物が売りやすく、弊社のトマトもたくさん売ることができています。さらに、ここは台風の影響がほとんどなく、農業をするにあたって大きなメリットになります。また、岩手県の中では都心ですが、自然もたくさんあり、人も温かいです。ここも盛岡市の良いところだと感じています。

 

インタビュアー:株式会社いわて若江農園  清水邉 未来

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