盛岡の高校で、電子機械について学んでいた吉田さん。「食を支える農業に貢献するために、高校で学んだ知識を活用したい」と考えた吉田さんは高校を卒業後、現在の職場に就職しました。1年目に管理指導課に所属することになり、現在も同じ課で専門的な仕事をしています。業務で関わる人に貢献したいという想いがあります。

 

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Q.どのような仕事をしていますか?

かんがい用のポンプや取水ゲート等農業水利施設の点検をし、適切な管理方法を土地改良区の担当職員に指導しています。適切な管理方法の指導とは、施設を長寿命化するために部品の交換時期や維持管理の方法を指導することです。対象の施設がある現地で説明や指導を行います。また、土地改良区や市町村の施設の管理担当者に向けて研修会を行います。さらに、土地改良区主催のPRイベントの取材等も行っています。

 

Q.現在の会社に入社したきっかけを教えてください。

元々、日常的で身近な「食」に興味があり、「農業が食を支えている」ということに気づき、農業に関心を持ちました。また、高校時代に機械について学んだので、この基礎知識を農業の分野に活用できるのではないかと考え、この仕事に携わりたいと思いました。さらに、自分と関わる人をサポートするのが得意なので、土地改良区の方々と深く関わる仕事を行う管理指導課で、自分の長所が発揮されると思いました。

 

Q.実際に入社して感じていることを教えてください。

高校時代に学んだ機械の基礎知識を活用できると思いましたが、入会してから知識を学ぶことが多い印象でした。そのため、1年目は仕事で使う多くの知識を覚える必要がありました。2年目以降は、1年目で学んだことを活かしつつ、業務の特性に臨機応変に対応していきました。このように、多くの知識を必要とし、状況に応じて対応していかなければならない業務であるため、仕事で使えそうな最新の情報を常に手に入れることを意識しています。

 

Q.これまでの仕事で印象に残っていることを教えてください。

昨年、ストックマネジメントの業務を任せられたことが印象深いです。ポンプやゲート等の施設を長寿命化するために、整備の計画を立てました。これまでに身につけた知識や施設の診断結果に基づいて業務を行うため、難しい仕事だと思いました。この業務で、自分が考えた計画が承認されたときは、入会したてのころからの目標である、「今までに学んできた知識を活かすこと」ができたと思い、嬉しかったです。

 

Q.これからの目標を教えてください。

土地改良区の方々が、「土地連の指導で維持管理が楽になった」と思えるような指導、説明、施設の点検をすることです。そのために、正確な知識に基づいて説明することや、最新の知識を学び続けることを、日頃から心がけています。また、電気関係の資格を取る予定です。資格の勉強内容が、業務に活かせると思ったからです。業務に役立つ知識を手に入れるために、勉強を続け、様々な資格を取りたいです。

 

インタビュアー:岩手県土地改良事業団体連合会  一戸 千史

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