高校では、農業土木を学び、地元の建設会社に就職し幅広い分野の工事を経験しながら日々奮闘し働いてきました。その経験を活かし、夏場は営農支援業務、冬場は暗渠排水工事の現場代理人として頑張っています。ラグビーで培った諦めない気持ちで、どんな仕事にもチャレンジしています。現在の会社では、酪農家を支えるための営農支援業務に携わり、農業の明るい未来のため、慣れない大型農業機械のオペレーターとして働いています。
————————————————-
Q.どのような仕事をしていますか?
春から秋にかけては、乳牛用飼料の牧草とデントコーンの収穫作業に携わり、主に、県内でも数台しかない大型農業機械の自走式ハーベスタのオペレーターとして県内を走り回っています。冬場は、田んぼの排水を良くするための暗渠排水工事の現場代理人として施工管理の業務に携わっています。安全第一で、地域の方々と協力しながら、品質の良い暗渠を提供できるよう努めています。どちらの業務も、農家さんを一番に考えて日々働いています。
Q.現在の会社に入社したきっかけを教えてください。
縁あって現在の会社に入社することになったのですが、一般の企業では絶対に経験できない業務があり、その中でも、営農支援業務は初めて聞く業務でした。不安もありましたが、やらずして諦めるのではなく、自分の成長のため挑戦しようと思い入社を決断しました。
Q.実際に入社して感じていることを教えてください。
実際に入社して、見たことも聞いたこともない事だらけで、日々勉強でした。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥と思い、会社の同僚や、時には農家さんとのコミュニケーション図りながら、その会話の中からヒントを頂き勉強をしています。
Q.これまでの仕事で印象に残っていることを教えてください。
牧草収穫では、天候不順に悩まされ、収穫適期に作業ができなかったことがありました。デントコーン収穫では、台風により、倒伏の被害を受け収穫作業が思うように進まず、農家さんに迷惑をお掛けしてしまいました。更には、目標とする品質を得られなかったことなど、農家さんの希望に添えなかったことが一番辛く苦しい出来事でした。その為にも、向上心を忘れないようにします。
Q.これからの目標を教えてください。
営農支援業務は、全てが生き物と関わりがあり、天候に左右される為、その場その場での状況判断が大切です。牧草では、収穫時期が限られている為、牧草の生育状況の確認や天候の変化の情報などを、常に収集するように努めています。デントコーン収穫では、牧草収穫と同様ですが、農家さんとの日程調整など、より良い品質を提供できるよう工夫をしていきたいです。去年は、このやり方でよかったから今年も同じで良いのではなく、品質向上と農家さんの未来のため、日々努力と新しいことに挑戦する気持ちを大切にしていきたいです。
Q.就活する学生へのアドバイスをお願いします。
就職してからの目標も大切ですが、就活ではどんなことにも興味を持って、臆することなくトライしてほしいです。就職後は先輩のしていることに「何で? どうして?」と、興味を持って仕事をして下さい。
インタビュアー:公益社団法人岩手県農業公社 菊池 琉都・小松 生吹
————————————————-
公益社団法人岩手県農業公社
〒020-0884 盛岡市神明町7-5
URL https://www.i-agri.or.jp/