“働く” っていうと、どんなイメージを持つ?
「大変そう…」「きらきらした大人」「やりがいが大事」
想像ばかりがふくらむけれど、実際どうなの?
「どうやって選んだの?」「県外・県内どっちがいいの?」
いままさに働いている社会人の先輩たちの裏話、
こっそり聞いてみませんか?
山内さくらさん
株式会社岩手ホテルアンドリゾート
盛岡市出身。入社7年目。盛岡グランドホテルでウェディングコンシェルジュとして新郎新婦様の結婚式当日までをお手伝い。
菊池優さん
株式会社アート不動産
洋野町出身。入社6年目。賃貸営業部・情報戦略室に所属。仕事内容はインターネットに掲載する物件データの管理など。
大和将太郎さん
社会福祉法人わかば会
雫石町出身。入職1年目。わかば保育園・保育士として1~5歳の園児の保育をおこなう。現在の担当クラスは2歳児。
下村太陽さん
株式会社ベアレン醸造所
葛巻町出身。入社2年目。マーケティングチームでECサイトの管理運営、Webページのデザインなど商品PRを担当。
吉住彩夏さん
株式会社クーシー 岩手研究室
山形県鶴岡市出身。入社1年目。アシスタントデザイナーとして広告のバナーやWebサイトのデザイン制作をおこなう。
働くことで大変なことと言えば、お金がからんだり結果が数字で出たりすること。ホテルの結婚式って結構出費を伴うもので、中には限られた予算でお願いされることも。ご満足いただけるよう、いろいろ工夫するのですが、お客様に提案するときはやっぱりドキドキします。
不動産賃貸もある程度のお金がかかるので、その気持ち分かります。
僕も数字に苦労します。商品を宣伝するためのウェブページでは、デザインの良し悪しが売り上げに直結するので結構大変…
そうそう。私もウェブのバナー制作では、クリック数や売り上げなどの数字が結果として出てくるので、いつもプレッシャーですね。
保育園ではお金や数字よりも、子どもに接する面での大変さがあります。子どもたちにとっては私たち先生がお手本になるので、言葉遣いや態度には普段から注意しています。
大変なときってどうやって解決してますか?僕は、上司に相談するかな。話すことでプレッシャーや失敗のリスクを減らすことができると思うし。
僕もやっぱり先輩に相談します。イベント準備を進めていって直前で「だめだし」を受け失敗したことがあって。それ以来、なるべく早く相談するようになりました。
それは大変でしたね。私は誰が相手でもどんな仕事でも「誠心誠意」努力する姿勢を大事にしています。
私も同じ。「一生懸命」やることで信頼関係が築けるし、結果に結びついたときの達成感は仕事ならではの喜びです。職種はそれぞれでも、同じような共感できる大変さややりがいがありますね!
実家が酪農家だったので高校は農業高校を選びました。農業実習も楽しかったのですが寮生活で時間があり、パソコンをやっているうちにウェブデザインに興味を持つようになってIT系の専門学校へ。「やってみたいことが見つかったから、それをやってみよう」という感じだったかな。
私も好きなことを選択派です。高校時代、美術が好きだったのでそれを軸に進学先を選びました。高校生のときなら「今、何の教科が好きか」がヒントになることもあるかもしれません。
私は二人と違って、高校時代は勉強が嫌いで進学はまったく考えませんでした(笑)やりたいことも特になく、遠くにも行きたくなくて。盛岡で探していたらホテルの仕事を見つけて。なぜか「採用される」自信だけはありました。直感で決めたけれど、なんだかんだ私は「悩まず流れに任せる」タイプかな。
私も就職は流れに任せました。今の仕事は姉が賃貸契約をした会社で、いいスタッフがいると聞いたのと、経営者に共感したから。必然なのか偶然なのかそんな就職活動でした。
進学はどんな基準で選んだんですか?
高校時代ずっと部活動として卓球に力を入れてきて、大学でも続けようと思ったのですが、レベルの高いところで挑戦するか、レギュラーが取れるところで楽しくやるか、とても迷いました。結局前者を選び、選手として輝かしい活躍はできませんでしたが、後悔はしていません。
好きなことを続けられるのはいいですね。僕は子どものころから漫画を描いたり、物語をつくったりするのが好きで、美術大学に入ることも考えましたが、今はそれを仕事とは別に楽しんでいます。保育園の仕事をしながらデザインが得意な弟と一緒に自分が考えたストーリーで絵本を作ろうと思っています。そんな人生もあってもいいかな。
同じデザインでも仕事とは異なる良さがありますね。仕事と好きなこと、どこに重きを置くかが進路選択の基準になりそうですね。
大学進学で岩手を離れようと思ったのは、やりたいことに挑戦するためでもあったし、新しい土地で自分がどう変わるのか楽しみだったというのも理由の一つです。新しい環境で、知らない人ばかりの中だからこそ、新しい自分にもなれるのかなって。
実家を離れるという意味では、僕も同じ。地元の葛巻を離れて盛岡で暮らし始めて7年目。一人暮らしで身に付くことも多いし、地元を離れたからこそあらためてその良さが分かることもあると思います。
僕は二人とは逆の選択をしたので、ちょっぴり羨ましい。好きな「絵」をやるために盛岡を飛び出すっていう冒険や挑戦はできなかった。でも今は、地元に残ったことは正解だったと思えます。すぐ会える距離に友だちもいるし、知り合いがたくさんいる。その中で楽しく仕事ができて満足しています。
すごく分かる!仕事で何年かぶりに幼馴染と偶然会ったりすることも古里で暮らしているからこそで、いつもどこかで「つながり」を感じられる盛岡はすごく居心地がいいです。
私は県外出身で大学進学のときから盛岡で暮らして5年目。仕事のウェブデザインは首都圏などが本場ですが、盛岡でも同じようにできると自信を持って言えます!
そうそう、盛岡って意外とすごいんですよ。学生時代にイメージしていたことよりもっと幅広いことが、自分次第でできると思う。
それに街自体も魅力的だと思う。大学のときからサークルで民俗芸能に関わっていて、岩手や盛岡のように、さんさ踊りや地域に伝わる神楽など、日常の暮らしに民俗芸能が溶け込んでいるところってなかなかないと思う。
そういう歴史や文化を大切にする人の心の豊かさや温かさは、盛岡に戻ってきてからいっそう強く感じますね。先日も、街かどを歩いていたら、おばさんが「ここの湧水、おいしいから飲んでみて」って。素敵な街だなと思う。一度外へ出てみるのもいいけれど、ぜひ戻ってきて、古里の良さを実感してみてほしいと思います。
“どちらか1つ”
だけじゃない!
進みながら
見えてくる進路もある!
高校時代の
「好き」がヒントに!
悩まず直感に
任せることも大事!
県外・県内
どちらを選んでも正解!
インターンシップ、就職活動など、仕事に関わる相談に専門のキャリア・カウンセラーがお応えします。就活セミナー・イベントも随時開催。
働いていて困ったとき・悩んだとき、ビジネスマナーを再確認したいときなど、働きながらの仕事のご相談にお応えします。
(ジョブカフェいわて内)
「いつか岩手に帰りたい」をサポートするよろず相談窓口です。進学や就職で県外に出られたみなさんに、岩手へのUターンに向けた情報をお届けしています。
(ふるさと回帰 支援センター内)
東京・有楽町にある、岩手へのUターンのための相談窓口です。岩手と全国をつなぐ拠点として、専門のコーディネーターとキャリア・カウンセラーがお手伝いします。